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「ふくろのなかにはなにがある?」教訓が豊富な絵本

豊富な教訓とワクワクする展開が魅力「ふくろのなかにはなにがある?」


「ふくろのなかにはなにがある?」教訓が豊富な絵本


絵本「ふくろのなかにはなにがある?」の情報

再話:ポール・ガルドン
絵 :ポール・ガルドン
訳 :こだまともこ
出版社: ほるぷ出版
読んであげる際の対象年齢:3歳~
自分で読む際の対象年齢 :小学校低学年~


「ふくろのなかにはなにがある?」絵本のあらすじ

ある日キツネが、木の根っこをほっていると、まるまる太った蜂がでてきました。
そこでキツネは、蜂を捕まえて袋に入れました。

キツネは、その袋をもって、おばさんの家へいき、「おいらの袋の中を絶対にのぞくなよ!」と言って袋をあずけます。

袋の中には何がある?
おばさんは誘惑に負け、袋をあけてしまいます。
これではキツネの思うつぼです。

キツネの狙いは、何なのでしょうか?


「ふくろのなかにはなにがある?」から学べる教訓

この絵本からは以下の4点が学べます。
 ①「してはいけない」と言われたら、「したくなってしまう」人の心理
 ②人の心理に付け込む悪い人がいること
 ③悪い人が人を騙すときの典型的な手口
 ④悪い事を続けていると、いつかは罰を受ける
世の中には、人の他のお願いを快く受ける良い人々がたくさんいます。
一方で、人の心理を逆手にとる悪い人々がいるのも事実です。
この本で描かれるキツネは、優しい人々をだまして利益を得ようとする悪い人の象徴です。
その手口が、子供にもわかりやすく描かれています。

親切な人々に、「開けてはいけない」袋を預けることで、まんまと袋を開けさせます。
すると中身がなくなってしまうのです。
キツネはその罪悪感につけこみ、価値の高い品物を奪っていくという手口です。

キツネはこれを繰り返し、袋の中身を価値の高いものに変えていきます。
このような行いは、いつまでも上手くいくものでしょうか?

「ふくろのなかにはなにがある」を読み聞かせてあげることで、良い人と悪い人を見極める力と、悪者に騙されないために考える力を養えるでしょう。


「ふくろのなかにはなにがある?」のおすすめポイント3つ

①表情豊かな登場人物

味のある絵は一見大雑把にも見えます。
しかし、よくみると登場人物や動物たちの表情が、とても丁寧に書き込まれています。
私は、キツネに担がれながら、袋の中で悲しそうにしているブタの表情が今でも忘れられません。

きつねの大きく見開いた黄色い目や、袋を開けた時の驚いたおばさんたちの表情をみると、ぐいぐいと物語に引き込まれます。


②繰り返しの構成がワクワクを増幅

キツネが、様々なおばさんに袋をあずけ、「袋の中を絶対にのぞくなよ!」というやり取りが繰り返されます。
そのため、3歳くらいの小さなお子様でも、先の展開を予想しながら読み進めることができます。
「今度のおばさんは袋をのぞいちゃうのかな?」
「もし、のぞいたら、どうなっちゃうんだろう?」
と、つねにドキドキわくわくできます。


③「絶対にのぞくな」の魔力

「絶対にのぞくな!」と言われれば、のぞいてしまうのが人間です。
やってはいけないことほど、魅力的に見えるもの。
そんな人間の心理をついた絵本だと思います。

この「絶対にのぞくな!」の魔力が、読者を絵本の世界に強く引き込み、たとえ先がわかっていたとしても、何度も読みたいと思わせるのです。


「ふくろのなかにはなにがある?」を読んでいるときの子供の反応

まずは、表紙の含み笑いをたたえたキツネの意地悪そうな顔に、我が家の7歳と5歳の子供達も興味津々でした。
小さな子供にもわかりやすい繰り返しの構成となっているので、「次のおばさんは、袋を開けちゃうのかな?」、「次は、どんなことが起こっちゃうんだろう?」と興奮気味に話しながら、最後までのめり込んでいました。

次のページをめくる前に、「次はどんなことが起こると思う?」と聞くと、二人ともいろいろな意見を言ってくれました。
ちなみに、太ったおばさんにあずけた袋がどうなるか聞いたところ、5歳の息子は、「男の子が逃げちゃって、3人の女の子が中に入れられちゃう。」と悲しそうに話してくれました。
果たして、本当にそうなってしまうのか!?
ぜひ、皆さんも読んでみてくださいね。